「坊っちゃん」片手に松山市へ行きたい!

「坊っちゃん」片手に松山市へ行きたい!

坊っちゃん文学賞

夏目漱石の代表作『坊っちゃん』の舞台となった松山市。「坊っちゃん文学賞」は、このような文学的な背景のある松本市が、新しい青春文学の創造を目指して1989年(平成元年)の市制100周年を機に創設したものです。公募形式による文学賞で、作品は隔年で募集され、大賞受賞作はマガジンハウス社刊行の『鳩よ!』誌上に掲載されていましたが、坊っちゃん文学賞は多くの地方文学賞が無くなっていくなかで、24年間も続いている歴史を持った輝ける地方文学賞です。大賞は「クウネル」誌上に掲載されます。

坊っちゃん文学賞の募集作品

斬新な作風の青春文学小説。日本語で書かれ、未発表で筆者自身のオリジナル作品に限ります。

坊っちゃん文学賞の応募方法

パソコン・ワープロ使用の原稿。400字詰原稿用紙換算で80枚以上100枚以下の作品を、無地A4判の紙に、1枚につき30字×40行・縦書きで印字してください。表紙に題名、氏名、住所、電話番号、年齢、職業、400字詰原稿用紙換算枚数を明記のうえ、別紙に作品のあらすじ(30字×20~30行程度)を付記してください。筆名使用の場合は本名も書き添えてください。原稿はクリップ等でまとめてください。

坊っちゃん文学賞の応募資格

年齢・性別・職業・国籍は問いません。

坊っちゃん文学賞の受賞作品

第1回(1989年)

大賞
月本裕「今日もクジラは元気だよ」
佳作
鳥羽耕一「テクノデリック・ブルー」、原尚彦 「シェイク」

第2回(1991年)

大賞
中脇初枝「魚のように」
佳作
竹森茂裕「ある登校拒否児の午後」、四十雀亮「鳥人の儀礼」

第3回(1993年)

大賞
光山明美「土曜日の夜~ The Heart of Saturday Night」、巌谷藍水「ノスタルジア」
佳作
北沢渚「燕よ、春をつれてこい」

第4回(1995年)

大賞
敷村良子「がんばっていきまっしょい」
佳作
鳴沢恵「夏の日」、河野敬子「父のラブレター」

第5回(1997年)

大賞
吉増茂雄「映写機カタカタ」
佳作
武石貞文「温故堂の二階から」、加藤唱子「ランニング・シャドウ」

第6回(1999年)

大賞
長屋潤「マジックドラゴン」
佳作
岡田京子「ゆれる甲板」、桜井ひかり「ゆうぐれ」

第7回(2001年)

大賞
鬼丸智彦「富士川」、 瀬尾まいこ「卵の緒」

第8回(2003年)

大賞
浅井柑「三度目の正直」
佳作
岩下啓亮「二重奏」、時田慎也「激痛ロード・グラフィティー」

第9回(2005年)

大賞
大沼紀子「ゆくとし くるとし」
佳作
高橋亮光「坂の下の蜘蛛」、無茶雲「明日へ帰れ」

第10回(2007年)

大賞
甘木つゆこ「タロウの鉗子」
佳作
こみこみこ「君が咲く場所」、吉乃かのん「ともだちごっこ」

第11回(2009年)

大賞
ふじくわ綾「右手左手、左手右手」、村崎えん「なれない」

第12回(2011年)

大賞 : 真枝志保「桃と灰色」

坊っちゃんゆかりの地へ行こう

坊っちゃん文学賞大賞受賞者

坊っちゃん文学賞大賞受賞者のプロフィールをまとめました!

月本裕(つきもと ゆたか)

月本裕は、1960年9月8日生まれ。東京都文京区出身。武蔵中学校・高等学校卒業。上智大学外国語学部ロシア語学科中退。漫画研究会に所属。法政大学文学部日本文学科中退。在学中より、マガジンハウスの『BRUTUS』や、『ガリバー』などの雑誌で編集者として活躍した後、作家活動を開始しました。

経歴

1985年
栗本慎一郎の『鉄の処女』(光文社)で、人物紹介を担当、赤裸々な筆致で名を馳せます。単独著書としては、1986年に『「東京時代」は、永遠です。―だから、勇気を出して無責任!』(光文社)でデビュー。
1989年
小説「キャッチ」(「今日もクジラは元気だよ」)で第1回坊っちゃん文学賞大賞を受賞。1994年には勝新太郎演出の舞台『不知火検校』の共同脚本を手がけるなど活躍は多岐にわたります。放送関係の仕事では、フジテレビ系列の『EZ!TV』のブレーンやBSフジの『ザ・ロングインタビュー』の構成などがあります。
2007年
競馬雑誌『レーシングポスト』の編集長に就任しました。
2008年
1月9日、脳幹出血のため47歳の若さで逝去しました。

中脇初枝(なかわき はつえ)

中脇初枝は1974年1月1日生まれ。徳島県に生まれ、高知県に育ちます。高知県立中村高等学校、筑波大学第二学群比較文化学類卒業。高校在学中の1992年に『魚のように』で第2回坊ちゃん文学賞を受賞し、17歳でデビュー。その後は童話・児童文学に進み、寡作ながら作品を発表し続けています。2005年に『祈祷師の娘』で第52回産経児童出版文化賞推薦受賞。児童虐待をテーマとした『きみはいい子』は5万部を超えるヒット作となり、2013年に第28回坪田譲治文学賞を受賞しました。

小説

  • 魚のように(1991年、新潮社 1997年、河出文庫)
  • 稲荷の家(1997年、河出書房新社)
  • あかい花(2001年、青山出版社)
  • 祈祷師の娘(2004年、福音館書店 2012年、ポプラ文庫ピュアフル)
  • あかいくま(2011年、講談社)
  • きみはいい子(2012年、ポプラ社)

絵本

  • こりゃまてまて(2002年、福音館書店、酒井駒子絵)
  • とっぽうくらべ(2004年、福音館書店、田島征三絵)
  • おいかけて(2004年、福音館書店、田中清代絵)
  • くもの大相撲(2005年、福音館書店、鎌田歩絵)
  • どちらにしようかな(2006年、福音館書店、沢田としき絵)
  • かぞえうたであそぼう(2007年、福音館書店、沢田としき絵)
  • わるくちうた(2009年、福音館書店、沢田としき絵)
  • ゆきおんな(2009年、小学館、佐竹美保絵)
  • ちんころりん(2011年、福音館書店、ささめやゆき絵)

敷村良子(しきむら よしこ)

敷村良子は、愛媛県立松山東高等学校、放送大学卒業。新潟県在住。1995年、「がんばっていきまっしょい」で松山市主催の坊っちゃん文学賞を受賞。著作は映画化、テレビドラマ化されました。漫画家、オペラ歌手の五島傅明は高校の先輩で、「がんばっていきまっしょい」に登場する生徒会長のモデルだといいます。

作品

  • がんばっていきまっしょい
  • 明日は明日のカキクケコ
  • 坊っちゃん列車かまたき青春記

大沼紀子(おおぬま のりこ )

大沼紀子は岐阜県出身。法政大学卒業。職を転々としたのちにフリーライター生活を経て、シナリオ・センターで学び、脚本家として活動を開始しました。2005年「ゆくとし くるとし」で第9回坊ちゃん文学賞大賞を受賞。翌年同作品で作家デビュー。その他の作品に「ばら色タイムカプセル」「真夜中のパン屋さん」等があります。

作品

  • 真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ(2011年6月 ポプラ文庫)
  • 真夜中のパン屋さん 午前1時の恋泥棒(2012年2月 ポプラ文庫)
  • 真夜中のパン屋さん 午前2時の転校生(2012年12月 ポプラ文庫)
  • ゆくとし くるとし(2006年11月 マガジンハウス)
  • ばら色タイムカプセル(2010年8月 ポプラ社 / 2012年4月 ポプラ文庫)
  • てのひらの父(2011年11月 ポプラ社)
  • 空ちゃんの幸せな食卓(2013年4月 ポプラ文庫)
  • 眠らないため息(2011年12月 幻冬舎文庫)「蜘蛛と蝶」

瀬尾まいこ(せお まいこ)

瀬尾まいこは、1974年生まれ。大谷女子大学文学部卒業。中学校国語講師を9年勤めた後、2005年に教員採用試験に合格。2011年に退職するまでは中学校で国語教諭として勤務する傍ら執筆活動を行なっていました。本名は瀬尾麻衣子。自身の中学校勤務を元にしたエッセイも執筆しています。

プロフィール

2001年(平成13年)
『卵の緒』で第7回坊っちゃん文学賞大賞受賞
2002年(平成14年)
11月、初単行本『卵の緒』上梓
2005年(平成17年)
『幸福な食卓』で第26回吉川英治文学新人賞受賞。同年4月1日、京丹後市立久美浜中学校着任
2008年(平成20年)
『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞受賞
2010年(平成22年)
4月1日、相楽東部広域連合立和束中学校に転勤
2011年(平成23年)
3月31日、退職
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